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近世初期の屋敷跡発見
宮城県岩沼市教育委員会が発掘調査を進めていた下野郷館跡(同市下野郷)から,江戸時代前期(17世紀代)の屋敷跡と護岸施設跡が検出された。同遺跡は五間堀川と志賀沢川の合流地点脇に位置する。北東部から面積約122.5㎡以上の屋敷跡が確認され,屋敷跡の北部からは「枠工法」とよばれる護岸施設が「コ」の字状に検出された。さらに,16世紀後半~17世紀前期にかけて明代の中国で製造された「青花」と呼ばれる陶磁器が出土しているほか,鎌倉時代の遺物も確認されている。