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続縄文時代のクマの彫刻

北海道大学とカナダのアルバータ大学,ロシアのイルクーツク大学の国際調査団が発掘調査を進めている浜中2遺跡(礼文町船舶村・礼文島)にある2,000年以上前の続縄文文化期の地層からクマの頭を象ったとみられる彫刻が出土した。彫刻の大きさは約3㎝で,海獣の骨を素材として加工されている。裏側には折れた跡が確認でき,何らかの装飾品として使用されていたと考えられる。礼文島にクマの生息は確認されていないが,出土した彫刻が写実的である。同地層からは同じく海獣骨で加工された遺物が発見されていることから,島内で製作した可能性が指摘されている。同遺跡は船舶湾に広がる砂丘に位置し,続縄文文化からオホーツク文化,アイヌ文化に至る遺物包含層が堆積する多層遺跡として知られている。

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