発掘情報
- 奈良県
- 弥生時代
弥生時代末・陸橋のある円形周溝墓
奈良文化財研究所が発掘調査を行なっている瀬田遺跡(奈良県橿原市城殿町)で,弥生時代末(2世紀後半)の円形周溝墓が検出された。円形周溝墓は直径約19m。幅約6m,深さ約50㎝の溝が周囲をめぐるが,南側で一部途切れ陸橋となっている。陸橋は最大幅約6m,長さ約7m。墳丘は削平され埋葬施設は残っていなかった。なお,上層では藤原京と同時期の大型建物跡3棟なども検出された。藤原京の右京九条三坊にあたる。