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新宮城下町遺跡で江戸時代の武家屋敷

和歌山県新宮市教育委員会は新宮城下町遺跡で発掘調査を行ない,江戸時代の道路や武士の屋敷跡を検出した。見つかった道路は,長さ30m余,幅約5.3m。片側に幅・深さともに約30㎝の石組溝をともない,排水溝とみられる。道路の両側からは,屋敷跡の区画が数区画検出され,敷地を区切った石垣が見つかった。江戸時代末の絵図では「河原町通り」と記され,周辺に侍屋敷がある。同遺跡ではほかに鎌倉~室町時代の重複した掘立柱建物跡が検出され,長期間同じ場所で建て替えられたことがわかる。また,蔵と考えられる方形竪穴建物や石組穴倉が複数検出されている。これらの遺構からは,小型の鏡や青磁・白磁などの中国製陶磁器も出土した。

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