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古墳時代の馬骨出土
公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団が発掘調査を進めている金井下新田遺跡(群馬県渋川市)から,馬2頭の骨が出土した。古墳時代後期(6世紀初期)の榛名山噴火に伴う火砕流に埋没したと推定される竪穴建物跡から発見され,2歳未満の子馬(性別不明),3.5歳未満の雌馬のほか,馬2頭の間からは10代と推定される人歯も出土した。とくに馬2頭は,馬体の輪郭痕が残った状態で発見されたため,古墳時代当時の馬の様相を窺い知ることが可能となる。