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古墳時代の製塩炉発見
岡山県古代吉備文化財センターが発掘調査を進めている前田遺跡(倉敷市船穂町)から,古墳時代後期(6世紀頃)の製塩炉跡が検出された。製塩炉跡は,長辺約2m,短辺約1.2mにわたって地面を浅く掘り,直径5㎝前後の小石が敷き詰められている。小石には粘土が付着しており,その上部に製塩土器片を含んだ炭の層が堆積されていた。周囲には割れた製塩土器片を廃棄したと考えられる直径1~2mの穴が4基確認された。なお,住居跡は確認されていないことから,製塩専用の施設であったと考えられている。