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「槻の木の広場」に広場以前の石列

明日香村教育委員会が発掘調査を行なっている飛鳥寺西方遺跡において,長さ約3mの石列が検出された。石列は,約30㎝大の石を2段積みし,直線的に並べていた。これまでの調査で検出され,「槻の木の広場」と考えられている石敷遺構より下層から見つかった。方位もこれまでの正方位とは異なり,東西方向で北に22度ふれている。広場以前の土地利用を考える重要な遺構となる。また,平安時代の祭祀に使用されたとみられる土師皿も出土した。「槻の木の広場」は『日本書紀』で大化の改新前に中大兄皇子と中臣鎌足が出会った場所として記されている。平安時代になってからも,特別な場所として祭祀儀礼などが行なわれていたと考えられる。

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