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平安～鎌倉の鍛冶炉跡

兵庫県まちづくり技術センターが発掘調査を進めている波賀野遺跡（篠山市波賀野）で，平安時代末期～鎌倉時代（10世紀末～13世紀）の鍛冶炉が検出された。鍛冶炉跡は3基見つかり，円形で直径約0.9～1m。周辺から鉄釘（長さ約4.5㎝），鉄鏃（長さ約5.5㎝，幅約3㎝）や鉄滓，また須恵器なども出土した。また，近くで検出された2基の墓からは，完形の白磁碗（高さ約16㎝）や短刀などの副葬品が出土した。同遺跡では昨年の調査でも室町時代の鍛冶炉跡が見つかっており，長期間にわたって鉄生産を営んだ地域とみられる。