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西安寺金堂跡か

 奈良県王寺町教育委員会が発掘調査を進めていた舟戸神社境内の西安寺跡から,基壇や礎石が出土した。調査区からは,基壇の東端と考えられる石列や,直径77~80㎝の楕円形の礎石2点,礎石の抜取り穴などが検出された。同寺は『続日本後紀』天長10年(833)閏7月癸未条に初見され,16世紀前半まで存在していたとされる。また,聖徳太子が建立したとされる46寺院の1つとして中世以来考証がされてきた。昨年度の発掘調査では,飛鳥時代後半(7世紀後半~8世紀前半)のものと考えられる1辺約13mの塔基壇跡などが検出されている。今回の発掘調査地は塔跡の北側約20mに位置し,伽藍配置の状況から金堂跡の可能性もあるが,基壇が塔遺構より小規模であるため,今後の調査が期待される。

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