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長森南遺跡,古墳の可能性が高まる

東北最大級の前方後円墳と推定される長岡南森遺跡(山形県南陽市)で二重口縁壺や器台などの土器片が出土,4世紀後半の前方後円墳であった可能性が高まった。市教育委員会の調査による。土器片は,前方部と後方部の境付近の腐植土を含む黒色土層から出土した。二重口縁壺は祭祀に用いられ,古墳であることを示す。また,遺跡の斜面を人工的に造ったとみられる地形も確認された。明治時代の地形図である「字限図」にも前方後円墳の輪郭が残されている。古墳周濠も確認されており,周濠から続く斜面の表土を削ってテラス状にした部分も見つかっている。2016年度には上空からのレーザー照射による三次元測量調査で,全長約161~168m,前方の方形と後方の円形の比率が4.5対6と確認された,東北最大級の古墳とされる宮城県名取市の雷神山古墳(全長約168m)に匹敵する前方後円墳と推定されている。北西部には県内最大とされてきた稲荷森古墳(全長約96m)が存在する。

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