発掘情報
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22基の古墳時代横穴墓を発見
福島県南相馬市教育委員会の発掘調査により,古墳時代後期(6世紀末~7世紀初頭)に築造されたとみられる22基からなる横穴墓群(同市)が検出された。遺跡の名称は「西迫(にしさくのさくはンニョウ)横穴墓群」。丘陵南側斜面に並んで造営されており,内部の棺などは朽ち果て失われていた。主な出土品は鉄製の刀1振や刀子などの鉄製品,奈良時代の官僚の腰帯に付けられていたとみられる石製の巡方やメノウなどの勾玉約20点,300点を越えるガラス製の小玉,水晶製の装飾品など。国史跡である羽山横穴墓(同市)と同時期の横穴墓群である。