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初確認,下石橋愛宕塚出土の長胴形須恵器大甕

栃木県教育委員会が1972(昭和47)年に調査し,その後,栃木県立博物館に保管されている下石橋愛宕塚古墳(7世紀初頭築造の帆立貝形前方後円墳〈円墳の可能性もある〉,全長約84m。下野市)出土の須恵器大甕の破片と平成11年度の下野市教育委員会調査時に出土した破片および,同市が寄託を受けた資料を接合した結果,「長胴形の須恵器大甕」であることが判明した。器形は肩の張りが弱い長胴形で,胴下半部から底部は横瓶の作り方に類似する。残存高は66㎝,胴部の最大径は約50㎝。底部は焼成後内面方向からの穿孔により欠損。長胴のため自立せず,下半を墳丘に埋めて埴輪のように墳丘上に据え置かれていたと思われる。子壺は付かないものの,山陰地方に類似した長胴の器形があり,横穴式石室に刳り抜き玄門を使用していることや,凝灰岩切石の床石をもつことなどの共通性があることから,同地方との関連性が推測される。

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