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暗文土器・墨書土器が出土

富山県富山市埋蔵文化財センターの調査により,平成29年度に実施した試掘調査で,黒崎種田遺跡(同市)から暗文土器が出土した。暗文土器は複数個体出土した。暗文土器は,主に近畿地方で生産された土器で,外面はヘラで丁寧に磨き,内面は放射状やらせん状の暗文を施文し,金属器の輝きを表現したと考えられる。内外面とも赤彩され,祭祀に用いられた可能性もある。黒崎種田遺跡に隣接する黒瀬大屋遺跡では,発掘調査で墨書土器が21点出土した。その中に「中田」墨書土器が3点,その他「畠」「作」と読める墨書土器もある。墨書土器のほか,緑釉陶器や灰釉陶器,土錘が出土した。出土品の構成が,両遺跡の南にある公的性格の集落である任海宮田遺跡と同様であり,黒瀬大屋遺跡と任海宮田遺跡は,密接な関連があると考えられる。

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