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弥生時代の集落跡,洪水と関連か

兵庫県姫路市埋蔵文化財センターの発掘調査により,関ノ口遺跡(同市)から弥生時代中期後半(紀元前1~2世紀)と古墳時代初め(3世紀)の竪穴建物が計7棟検出された。また,これらの建物が立地する微高地の南北両側には幅約6mの小河川が流れており,洪水によって埋没していたことがわかった。この洪水に伴う堆積層は弥生時代中期後半の弥生土器を大量に包含していることから,上流側に存在すると思われる大規模な居住域が被害を受けたものと考えられる。また,大量の土器に混じって吉備地方(現岡山県)で出土する分銅形土製品も確認された。同遺跡は区画整理事業に伴う試掘調査によって発見され,これまで4次にわたる調査が実施されてきた。現時点では,弥生時代後期(1~3世紀後半)の遺構は未確認で,遺物もほとんど確認されていないことから,今回確認した洪水の影響を受け,集落が一旦別の場所に移動したとも考えられる。

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