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古代の勧請板・木製??が出土

鳥取県埋蔵文化財センターによる発掘調査で,青谷横木遺跡(鳥取市)から般若心経を書写して無病息災を願う勧請板1点と木製の??1点が出土した。勧請板はスギ製で長さ約45.7㎝,幅約9.6㎝,厚さ約1.4㎝。「承和12(845)年」の記載があるほか,「糸井廣成」など発願主3名の人名も記されている。10世紀以降には田下駄として転用されている。木製??は7世紀から8世紀初頭のもので,上部の注口の直径が約9㎝,底部の直径約10㎝,高さ約12㎝。胴部に膨らみを持ち,直径約2㎝の穴が3ヵ所開けられており,その内2ヵ所には栓がされていた。ヤマグワ製の胴部に円形のスギ材底部がはめ込まれた構造で,表面に黒漆が塗布されている。同遺跡は山陰道とみられる道路遺構や「女子群像」が描かれた板絵が出土するなど,飛鳥から平安時代にかけて地方の公的機関が存在した可能性が指摘されている。

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