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三次元測量と地中レーダー探査によって将軍塚古墳の築造年代が判明

埼玉県東松山市教育委員会と早稲田大学文学部考古学コースによる非破壊調査により,同市の将軍塚古墳が4世紀後半(古墳時代前期)に築造された可能性が高い点が判明した。同古墳は,これまで墳丘の形状や埴輪が出土していない点などから,4世紀もしくは5世紀後半~6世紀の築造年代が考えられていた。今回の調査で,前方部が2段,後円部が3段の立体構造を呈し,後円部墳頂には長さ約8m,幅約3.5mの竪穴系の埋葬施設が存在する点が明らかになった。同古墳を中心として,墳丘主軸の延長北には五領遺跡,南には反町遺跡が存在する。今回,将軍塚古墳の年代が判明したことで,両遺跡との強い関連も改めて注目される。今後は,北武蔵地域における前期前方後円墳築造の歴史的背景を検討するなどのシンポジウムを計画している。

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