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西方遺跡から大型建物跡,宴会施設か

奈良県明日香村教育委員会が調査を進めている飛鳥寺西方遺跡から,飛鳥時代の大型建物跡が1棟検出された。建物跡は飛鳥寺西門跡から西に約140m離れた地点で検出され,少なくとも東西約19.2m以上,南北約4.8mの細長型をしていたことがわかった。建物の柱穴は1辺90~135㎝で,計16個確認された。同遺跡は過去の調査で,南北約200m,東西約120mの範囲だったとされていた。2017年11月からの調査により,少なくとも川側に約20m延び,広場の東西が約140mを超えることが判明した。同遺跡は,『日本書紀』に登場する「槻の広場」があったとされており,中大兄皇子と中臣鎌足が出会った場所で,蝦夷や隼人などの辺境の民をもてなしたとの記述がみられる。今回の大型建物跡は,この広場の一郭から検出された。約200m北には,「須弥山石」と称される噴水機能をもった石造物や,西方遺跡よりも大規模な建物跡が確認されている石神遺跡が所在している。

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