考古学会ニュース

発掘情報
  • 奈良県
  • 古代

大極殿院の南北規模が152mと判明

奈良県橿原市の藤原宮跡から,天皇が儀式の際に出御した「大極殿」を囲む回廊の東北隅部が検出された。奈良文化財研究所の調査による。これまでの調査と合わせると,南北規模は約152m。回廊の梁行の柱間寸法は約2.9m,桁行の柱間寸法は約4.1mとなる。梁行が2間となることから「複廊」と推測される。調査は,東面回廊と北面回廊が交わると想定される地点にて行なわれた。調査は,2017(平成29)年10月から継続して行なわれ,回廊基壇の積土や礎石の据付穴が15ヵ所検出されている。東面回廊と北面回廊の接続部は,柱の間隔が少し狭くなっている。基壇の両脇には幅約1mの溝があり,基壇を築く際に排水溝として使用され,その後,内庭部の最終整地を行なう際に埋められたとみられる。今回の調査により,大極殿院の南北規模が判明したと言える。

ページトップへ戻る