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縄文後期の漆器が出土

茨城県教育財団が調査を続けている上境旭台貝塚(つくば市)から,縄文時代後期の漆器が約40点出土した。遺跡は台地部上層~低地までの約3,718㎡の後・晩期の集落跡で,今回の調査では斜面・台地・低地部の3ヵ所を対象とした。漆器は水辺であった低地部から出土。ほかに,漆器の未製品やベンガラが付着した磨り石が確認されており,遺跡内で漆器製作が行なわれていた可能性が指摘されている。出土した漆器のうち,赤漆が塗装されているものは内側に雲形と円形を組み合わせた文様描かれているなど,普通の土器に見られないような精巧な文様が確認できる。台地部からは竪穴住居跡8棟,土坑約830基などが検出され,ほかにも土器や土偶,耳飾りなどの土製品や石器などの石製品が大量に出土している。また,直径約8mの大型住居跡や深さ2m以上の円筒状の土坑も確認されている。斜面部からは,土嚢約1,700袋分におよぶ貝殻を含んだ貝層が確認された。本遺跡の調査は2007年度から行なわれ,今回が第8次調査。

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