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縄文土器片からカラスザンショウの種子痕
大分県中津市教育委員会が発掘調査を進めていた法垣遺跡(同市加来)から出土した縄文時代後期の土器片に,カラスザンショウの種子が含まれていたことが判明した。25㎝四方の土器片を圧痕レプリカ法やCTスキャンで調査したところ,約3㎜のビーズ形のカラスザンショウの種子が炭化した痕跡が30ヵ所程度確認された。ほかに土壌からも炭化したカラスザンショウの種子が約400点見つかった。カラスザンショウは防虫効果を期待して大量に練り込んだ可能性があるが,現在検証中である。