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旧石器時代の人骨発見・白保竿根田原洞穴遺跡調査終了
沖縄県立埋蔵文化財センターが調査を進めていた新石垣空港敷地内の白保竿根田原洞穴遺跡(石垣市白保)から,約2万年前の旧石器時代の人骨片約1,000点が出土し,その個体数は十数体分と算出される。うち1体は全身骨格がほぼまとまった状態で見つかり,旧石器時代の全身骨格の出土例としては,国内では沖縄島八重瀬町の港川フィッシャー遺跡で発見された港川人以来2例目となった。今回出土したのは人骨が中心であるが,2万年以上前の八重山諸島に人類が到達していたことを裏付ける手がかりとなる。