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7世紀前半の須恵器に「奈」

福岡県大野城市教育委員会が発掘調査を進めていた善一田遺跡(同市乙金東)で,7世紀前半の「奈」とヘラ書きされた須恵器が3点見つかった。同遺跡は,古墳時代後期~終末期(6世紀後半~7世紀半ば)の群集墳で,遺跡内最大の円墳(直径約25m)から西に約30m離れた土坑墓(長さ2.3m,幅約1.6m)から,須恵器蓋杯8点をはじめとする副葬品が出土した。そのうち杯蓋1点(直径約11㎝,高さ3㎝)と,杯身2点(いずれも直径約12㎝,深さ3㎝)に「奈」とヘラで刻まれていた。文字の大きさはいずれも5㎝四方,同一人物による筆跡とみられる。「奈」は人名もしくは地名を示す可能性が高い。土坑墓の被葬者像や文字を記した人物との関係については今後の課題である。

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