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放亀山1号墳が前方後円墳と判明
これまで円墳とされていた兵庫県赤穂市の放亀山1号墳が,前方後円墳であったと判明した。同市教育委員会の調査による。古墳時代前期前半に築造されたと考えられ,全長は約38m,前方部の端からくびれ部までの長さは約18m,高さ約2m,後円部の直径は約23m,高さ約4.4mの2段築の墳丘をもつ。標高約120mの丘陵尾根の6ヵ所計75㎡を発掘調査したところ,前方部と後円部をつなぐ「くびれ部」が確認され,前方後円墳と確定された。墳丘表面の葺石が良好な状態で残存していた。墳頂部からは,壺や鼓形器台などの土師器が出土した。また,主体部を埋葬後,周囲に石材と土器を配置していたことが確認されている。